- 2017-10-6
- 医療・がん保険

日本には、国民皆保険制度があるため全ての国民は平等に経済的負担も少なく医療を受けることができます。
しかし、近年の高齢化社会の進行によって日本の医療保険制度は深刻な問題に直面しています。国民皆保険制度のデメリットや日本が抱える2025年医療費問題について考えていきましょう。
【国民皆保険制度のデメリットとは】
国民皆保険制度のおかげで、私達は貧富の差がなく平等にいつでも、どこでも安く医療を受けることができるというメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
・過剰な投薬や診療行為などに繋がり、医療費の無駄を助長しかねない
・超高齢化社会を迎える中、財源となる保険収入が増えない
保険料の負担は、健康な人も不健康な人も同じ負担となり「病気にならない人」「怪我や入院をしない人」などにとっては毎月の保険料は無駄のように思えます。
また、日本は少子高齢化社会に突入しており高齢になるほど病気になるリスクは高まってきます。その為、国が負担する医療費は増加しますが、それを支える保険収入は増えず、年々赤字経営となっているのです。これらの要因に加え、医療技術の進歩によって医療費が増加している事も影響しているのです。
【医療費の2025年問題】
メリット、デメリットがある公的医療保険ですが2025年には更なる転換期を迎えることが予想されます。それは、日本の人口の内最大集団である団塊世代が75歳以上の後期高齢者に入り、年間の国の医療費は今の倍以上になると言われているのです。更に、後期高齢者となった団塊世代により公的介護保険も今より数倍増加することが予想されます。
このように、国の医療費が増加の一途を辿ることになると現在のような保険料負担で医療を受ける事が難しくなったり、医療保険で受けられる医療の範囲が狭くなったりする事が懸念されます。
今私達にできる対策は何かあるのでしょうか?
【今後の医療費増加に対する対策】
現在も増加し続けている日本の医療費と、2025年に団塊世代が後期高齢者となる場合の問題を考えて私達が今取り組むことは、自身の健康は自分で守るということでしょう。
国や医療ばかりに頼らず、日々の生活習慣の見直し、食生活の見直しなどを行い将来に向けて健康な体作りを目指す事です。
特にメタボは、脳血管障害や、糖尿病を始めとする様々な病気を誘発するため気を付けたい疾患です。
一人一人ができる事は小さな事ですが、それはきっと現在の日本が抱える深刻な医療費問題を改善するきっかけとなる事は間違いありません。