- 2018-4-10
- 生命保険

生命保険の残高証明書は、自身の資産計上を正確に把握するために必要になる書類ですが、生命保険会社に請求をして発行してもらうことになります。残高証明書はあまり聞き慣れない言葉ですが、発行手続きやどのような時に必要になるのかをしっかりと理解しておきましょう。
【生命保険の残高証明書とは】
生命保険会社が発行する残高証明書とは、保険積立金証明書のことを言います。銀行等が発行する残高証明書よりもどちらかというと、証券会社や火災保険会社が発行する残高証明書に近いと言えるでしょう。
生命保険で私達が支払う掛け金は、支払い保険料として計上されますが、貯蓄型の保険で満期時に受け取る貯蓄部分については資産計上として扱われます。このような帳簿上の損益を合わせるために必要になるのが、生命保険会社の残高証明書です。では、残高証明証の発行手続き等についてみてみましょう。
【残高証明書の発行手続き】
残高証明書の発行をしてもらうには、まず生命保険会社に証明書の発行依頼書を送付してもらいます。近年は、生命保険会社のサイトからダウンロードできるものもありますので問い合わせをしてみましょう。
残高証明書には個人情報が記載されていますので、発行するためには免許証や住民基本台帳、写真付きの身分証明書等が必要になります。
写真付きの身分証明書がない場合は、健康保険証や年金手帳、共済組合員証、母子手帳など2種類以上の証明書があれば発行できるケースもあります。
【こんな時に残高証明書が必要になる】
では、残高証明書は、ではどのような時に必要になるのでしょうか?
生命保険料において帳簿上の資産計上部分が発生した場合や、相続税の申告を行う場合に残高証明書または保険積立金証明書が必要になります。
しかし、これは個人経営者などが決算期の資産計上額として証拠になる資料ですので被保険者が請求手続きを行わない限り発行してもらえませんので注意しましょう。
相続税申告については、住民票、戸籍謄本、生命保険や火災保険等の残高証明書、預貯金などが必要になります。
相続が発生した場合には、現金だけでなく保険や株式なども財産とみなされますので早めに保険会社に残高証明書の発行を依頼しましょう。
【まとめ】
生命保険会社から発行してもらう残高証明書の役割や発行の手続きなどについては理解できたでしょうか?
特に相続税の申告は10か月以内という期限がありますので早めに保険会社に発行の依頼をしましょう。