- 2016-12-4
- 医療・がん保険

【医療保険の構成】
基本的に医療保険は保険者、被保険者、医療機関の3者で構成されています。保険者とは医療保険を運営する団体のことを指します。被保険者から保険料の納付を受け、保険証を交付。医療機関に対して医療費の支払を行います。被保険者は、病気やけがをしたときに必要な給付を受けられる人のことを指します。実際に、保険証の交付を受けている保険加入者のことですね。医療機関とは言うまでもなく、診療行為を行う病院や診療所のことを指します。診療行為の見返りに、保険者と被保険者から医療費を受け取ります。
【医療保険に全員加入。国民皆保険の日本】
医療保険は相互扶助の精神で成り立っています。各々の職業等により、加入団体は異なるものの、加入者全員で資金を集め、各人の医療費に備える仕組みはどの団体も同様です。具体的にはサラリーマンが加入する職域保険、主に個人事業主や退職者等が加入する国民健康保険に大別されます。また、職域保険に関しては所属する企業によって、加入先が健保組合か協会けんぽに二分されます。公務員に関しては、共済組合に加入することになっています。
【民間の医療保険と保障内容】
ここまでは主に、公的な医療保険について話を進めさせて頂きました。ここからは民間の医療保険について解説して行きます。医療保険における主な保障は3点。入院費、手術費、先進医療費がそれに当たります。まずは、入院給付金。1入院あたりの平均費用は15,000円程掛かると言われています。差額ベッド代は公的保険の適用対象外になりますから、民間の医療保険で備えるしかありません。基本的に、病気やけがの治療を目的とした給付が対象になります。検査入院等はカバーされないケースがほとんどですので、加入時に確認することをおすすめします。次に、手術給付金。こちらも主契約としてあらかじめ設定されている保険がほとんどです。まれに、自身で特約として設定しなければならない商品もあります。その点には注意が必要です。手術給付金は最大で入院給付金の20倍。詳しい内容は約款に記載されています。最後に、先進医療保障。こちらも重要性は日に日に高まっています。旧来型の保険では先進医療費がカバーされていないものもあります。最新の保険では先進医療費を2,000万円上限に設定しているものも多く、保障が充実しています。今やがんですら治る時代になりつつあります。質のよい治療を受ける為にも、先進医療保障も見直す必要があるかもしれませんね。